判例紹介・交通事故による死亡慰謝料を増額した事案(加害者は過失運転致死傷罪で有罪)(神戸地裁H29.1.27判決)
過失運転致死傷で有罪となった加害者が起こした交通事故で、加害者の刑事事件での態様などから、死亡慰謝料を増額認定し、遺族固有の慰謝料をも認定した裁判例(神戸地裁H29.1.27判決)を紹介します。
過失運転致死傷で有罪となった加害者が起こした交通事故で、加害者の刑事事件での態様などから、死亡慰謝料を増額認定し、遺族固有の慰謝料をも認定した裁判例(神戸地裁H29.1.27判決)を紹介します。
子どもに緊急の外科的手術が必要な疾患があるケースで、これまでの対応から適切な対応が期待できない親権者につき、親権の停止の仮処分を認めた審判(東京家裁H28.6.29)について、紹介します。
婚姻予約の上内縁関係を形成したとする男女につき、女性側からこの関係を解消をした事案で、男性からの慰謝料請求が認められなかった裁判例(東京地裁H29.7.13判決)を紹介します。
夫婦間で離婚に関するトラブルがある状況で、監護親(妻)から非監護親(夫)に面会交流を求めた事案で、請求を却下した原審の判断を取り消した裁判例(東京高裁H28.5.17決定)について、紹介します。
遺産分割審判事件に関連して、相続税申告書の開示を国に求めた事案で、この開示を認めなかった裁判例(福岡高裁宮崎支部H28.5.26決定)を紹介します。租税行政への悪影響を認定し、文書提出命令で開示されるべきではないとしています。
養育費の算定にあたって、当事者が作成した公正証書が算定表の金額よりも多額だったこと、当事者双方の再婚の事情などを考慮した裁判例(東京高裁H28.7.8決定)について、紹介します。
養育費の算定にあたって、子どもが私立学校に進学したこと、進学に伴い入寮したことで生活費が一部低減したこと、支払義務者の再婚及び養子縁組の事情を考慮した裁判例(大阪高裁H28.10.13決定)について、紹介します。
交通事故で、整形外科への通院3日、交友関係ある者が経営する整骨院への通院115日であった事案で、整骨院の治療費を否認した裁判例(大阪地裁堺支部H29.2.13判決)につき、紹介します。
他人の車両を使用中に交通事故を起こした事案で、自身の契約する自動車保険の車両保険の適用を求めて他車運転補償特約の適用を求めたものの、車両が未登録であることや事故態様などにも照らして、保険適用を認めなかった事案(最高裁H29.6.30決定)を紹介します。
特殊詐欺事件(オレオレ詐欺の類型)の受け子として関与した少年につき、第1種少年院送致の処分は重過ぎるとした決定例につき、紹介します(東京高裁H28.6.15)。決定書では、具体的な事情を詳細に検討しています。最終的な処分は保護観察となったようです。
交通事故による受傷を否定した裁判例について、紹介します(福岡地裁H28.12.20判決)。事故による衝撃が必ずしも大きくなかったことや、被害者の通院状況や過去の事故歴を考慮して、受傷否認という結論に至っています。
相続事件で、定期預金債権及び定期積金債権が遺産分割の対象となると判断した最高裁判決(最判H29.4.6)について紹介しています。普通預金について同様の判断を行った平成28年12月16日最高裁大法廷決定に連なる判断といえます。
交通事故の被害で顔にキズが残ったものの(外貌醜状)、後遺障害逸失利益が認定されなかった裁判例(東京地裁H28.12.16判決)について、紹介します。
夫婦が別居する場合には、子どもとの同居状況も踏まえて、所得が大きい側が小さい側に金銭支払い義務を負います。この婚姻費用の算定につき、裁判所で通常使用される表の上限を超える所得がある者の事例判断につき、紹介しています(東京高裁平成28年9月14日決定)。
交通事故で歯牙欠損を負った被害者の治療法につき、病院の判断などを基にインプラント治療が最適であるとした裁判例(名古屋地裁平成28年11月30日判決)について、紹介しています。