「こんなことを弁護士さんに相談していいのかな?」
「問題を抱えているけど、こういうレベルで相談していいのかな?」
「すぐに裁判になってしまう?」
多くの方が、弁護士に相談経験はないと思われます。そのためか、「こういうことを弁護士さんに相談していいのか分からないのですが」と恐縮される相談者の方もいらっしゃいます。
弁護士としては、不明なことがあれば、まずは相談してほしいという気持ちを持っています。弁護士が確認することで、法的におかしな請求を受けているということがわかるケースもあります。また、弁護士には守秘義務がありますので、相談内容を外部にもらすということはありません。
実際に相談に迷われるケースと相談した方がよい理由
実際に相談に迷われるケースと、早めに相談した方がよい理由を、具体的に説明します。
交通事故
相談を受けるケースで、「こんなことで相談してよかったのか」と言われることが多いものの1つは、「交通事故の損害賠償金が適正か」というものです。保険会社から送られてくる損害賠償額は、内訳を読んでもわかりにくいことも多く、その適正さの確認がしにくいものです。
実際には、交通事故の賠償金は、弁護士に依頼したことで増額することが多いものです。本来計上すべき損害項目がなかったり、慰謝料などの損害項目の算定が低額になっていることがしばしばあるためです。
交通事故事件では、加入されている自動車保険の弁護士費用特約が利用できることも多くあります。弁護士費用特約が使えれば、基本的には弁護士費用の負担なく、また等級のダウン(翌年以降の保険料の増額)もなく、弁護士に依頼することができます。賠償の提示内容に不明点があれば、まずは弁護士に相談することをおすすめします。
借金問題(債務整理)
貸金業者や債権回収業者から連絡があったという方も、「相談してよいのか?」と迷われながら相談に来られることがあります。
貸金業者というと、テレビなどでよくCMを流しているような消費者金融業者の場合が多いものです。債権回収業者だと、「〇〇債権回収」という、あまり見慣れない業者名の封筒が自宅に届くというようなケースです。
このような債務については、取引から長期間が経過しているケースがあります。その場合には、消滅時効の援用をすることで、支払義務を免れることができる可能性があります。そのような主張をしないままにしておくと、場合によっては「時効だった債務の支払義務が改めて認められてしまう」という事態になってしまうこともあります。
このような事態を避けるためにも、不明な請求があったというような場合には、まずは弁護士に相談することをおすすめします。
相続
相続に関することで、相談を受けることもあります。上記の借金問題と関連したもので、亡くなられた方(被相続人)の借金の請求を受けるというものがあります。他にも、自治体などから、「被相続人の土地から植物が伸びている、相続人で適切に処分して欲しい」というような通知が届くこともあります。
このような通知については、そもそも請求内容が事実でないこともあります。これが事実だったとしても、例えば「相続放棄」をすることなどで、請求を受けなくするという方法もありうるところです。
しかし、上記の時効の場合と同様に、適切に相続放棄をしなかったことで、いろいろな義務を負わなければならない、というケースもあります。
このような事態を回避するとなると、やはり、適切な時期に弁護士の助言を得るべきといえます。
すぐに裁判になるか?
何か請求などを受けているという場合でも、すぐに裁判になるわけではありません。事案によりますが、裁判を起こすというのは、それだけで相応のエネルギーやお金が必要になります。請求などをしている側としても、できれば話し合いで解決したいという気持ちを持っていることが、多くあります。請求などをする側に弁護士が介入しているという場合も、同様です。
このため、請求などの通知が来たとしても、「それで終わり」というわけではありません。まずは法的な助言を受けて現在の立ち位置を確認したうえで、対策を考えていくべきといえます。
山梨県内で悩み事・トラブルをお抱えなら、まずは一度、弁護士に法律相談されることをおすすめします。事務所によって多少異なりますが、多くの場合、30分程度の相談が可能です。