判例紹介・遺産分割事件に関連して、税務署(国)に対する相続税申告書の文書提出命令を却下した事件(福岡高裁宮崎支部H28.5.26決定)

遺産分割審判事件に関連して、相続税申告書の開示を国に求めた事案で、この開示を認めなかった裁判例(福岡高裁宮崎支部H28.5.26決定)を紹介します。租税行政への悪影響を認定し、文書提出命令で開示されるべきではないとしています。

判例紹介・相続に関し、預貯金債権につき、遺産分割の対象となるとした判断について(最高裁H28.12.19決定、平成27年(許)11号)

相続事件で、預貯金債権等が遺産分割の対象となると判断した最高裁の初めての決定(最判H28.12.19決定)について紹介しています。相続人の同意の有無に関わらず遺産分割の内容を決定する際に柔軟に預貯金が使用できることになり、遺産分割に関わる実務には大きな影響が出ることが想定されます。

婚外子相続格差の解消について

最高裁平成25年9月4日により、婚外子相続差別が違憲と判断されています。この内容について、簡単に紹介しています。