交通事故の慰謝料はいつ支払われるか?

交通事故の慰謝料はいつ支払われるか?

 交通事故の被害に遭われた方としては、「慰謝料がいつ支払われるか?」ということは、重大な関心事であるといえます。

この点についてお答えします。

一般的には、事故が発生してから、治療終了後に和解成立となれば、そこから、2週間程度で慰謝料が支払われます。

 下図のように、事故後対応(警察など)、ケガをした場合には治療が開始することとなります。相手方保険会社が治療費の支払い対応をしている場合(一括対応)には、この治療が終了すると、医療機関から保険会社に医療費の請求がなされます。医療機関により対応は異なりますが、おおむね、月末締めで翌月末ころまでには請求が上がることが多いといえます。

 この資料を基に、相手方保険会社が損害状況や通院状況を確認のうえ、示談案を作成し、これが提示されることになります。治療終了時点から、6~10週間程度はかかるところです。

 示談が成立すれば、2週間程度で指定した振込先口座に慰謝料の支払いがなされることが多いところです。

 なお、支払われる金額は、正確には、「賠償金」というべきです。賠償金には、慰謝料や交通費、休業損害といったさまざまな損害項目が含まれます。ただし、慰謝料が賠償金の大部分を占めることが多いため、賠償金と慰謝料は同じ意味で使われることもあります。