しまむらでの事案

 本日、「ファッションセンターしまむら」で従業員に土下座をさせた等という事案で、北海道警は被疑者の女性を逮捕しました。

 罪名は強要罪とのことです。証拠はtwitterを通じてネット上に広くに拡散していますから、逮捕理由は「逃亡のおそれ」であったように推測されるところです。厳密に考えて、実際に身柄拘束まで必要だったのかはわかりません。とはいえ、すでに被疑者の女性は実名報道がなされています。

 このような経緯もあり、彼女は、これまでの炎上騒動に加え、今後、強い社会的制裁を受けることが予想されます。

 ただし、有罪判決の確定までは推定無罪です。このため、この社会的制裁の妥当性が妥当かどうかについては、きっちりと検討されるべき問題でしょう。そもそも、検察段階で不起訴になる可能性もあります。被疑者がやったことの愚かさとは別に、刑事処分一般の問題として、このような視点は重要と思われます。

餃子の王将の事案

 同様に、本日、「餃子の王将」店内にて全裸となり、その画像をネットにアップロードしたとして、被疑者の男性2名が逮捕されました。

 罪名は威力業務妨害と公然わいせつとのことです。やったことの間抜けさを思うと、勝手に逃亡のおそれを推測しますが、裁判所にもその「おそれ」は認定されたようです。

 彼らも実名報道がなされているため、強い社会的制裁が待っていることでしょう。なお、推定無罪や不起訴の可能性については、こちらも同様です。

インターネットをめぐる炎上状況

事件の推移状況

 上記の事件は、

  1. インターネット(twitter)に画像をアップロード
  2. 被疑者のアカウントが炎上状態になる
  3. 被疑者が逮捕され
  4. 容疑を否認

と、経緯がよく似ています。このため、今後同種の問題の事案の推移や刑事処分を考えるときに、参考になるものと思われます。動向が注目されます。

インターネットをめぐる法律問題

インターネットとの付き合い方など

 上記の問題に関しては、関連して2つ考えたことがあります。

 一つ目は、インターネット環境との付き合い方につき考えるべき局面に来ている、ということです。
 twitterは一部で「バカッター」「バカ発見器」などとも呼ばれていました。以前から「万引き自慢」「飲酒運転自慢」「ホームレス襲撃自慢」といった事態が起きるたびに炎上状態となり、アカウント停止はおろか、例えば内定取り消しといった事態も生じていました。友達と情報を共有する感覚で、全世界から閲覧可能なネットワークに情報をアップしてしまうことに対する感受性の弱さが、これらの問題の背景にあります。

 この問題については、情報教育により改善がある程度見込まれます。家庭環境、義務教育時点での適切なプログラムの策定が望まれます。

 二つ目は、軽微な犯罪行為などの場合に、これを「悪」と考えない感受性が社会の一部に存在している、ということです。こちらは非常に根深い。
 
 このような「(社会的に合意された)ルールを守ることは格好悪い」という根拠不明の言説は、すぐに排除されるべきです。

 私は、この根拠不明の言説を無効化するための営みの一つとなりうる、という意味合いでは、今回の問題を評価しています。ただし、炎上騒ぎなどもやり過ぎれば名誉毀損になり、犯罪となり得ます。社会的制裁のあり方についてはもう一段の考慮が必要となります。

 現状では、インターネットによる社会的制裁の力が強すぎるように思われます。当事者のすべてがインターネットの影響力をまだ制御しきれていないという印象であり、同種事案は今後も世界的に頻発するように思われるところです。

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