クローズアップ現代・氾濫する「土下座」を見て

NHK「クローズアップ現在」での放送内容

 「NHKクローズアップ現代」の本日(平成25年10月8日)のテーマは、「土下座社会」とのことでした。さすがNHK、さすがクロ現といったところ、非常にタイムリーな話題を選んできます。

 「土下座」というキーワードは、先のしまむらでの騒動にも直結します。

SNSで拡散したしまむらでの土下座騒動/餃子の王将での全裸騒動に関する雑感

 特に、番組内で、日本社会の現状を、わずかなミスも許されない、潜在的に何とかして溜飲を下げたい人が多くいるものと捉えていたのは、正確な描写だと思います。「JALや、東京電力など、本来であれば資本主義のルールで清算されなければならない企業が、税金を投入の上でゾンビのように生き永らえている。その社員や役員は、厚待遇を現在も受けているようだ。官僚機構もおかしい。組織に対するロイヤリティーを優先し、国民の僕という自覚が感じられない。天下りはなくならず、規制をしても骨抜きにして実質は残る。」

 このような物言いは一例ですが、私たちの潜在意識には、「何となく報われていない」「何となく現代は生きにくい」といった感覚があるように思われます。しかし、日本社会には巨悪はおらず、誰かを倒して土下座させればハッピーエンドになるような簡単な話ではない。この怨念ともいうべき感情が、目に見えるミスなどに対して爆発するのでしょう。

番組を視聴しての雑感について

 怨念が溜まっているかのような社会を生み出したのは構成員である一人ひとりですから、本来的には、一人ひとりに帰ってくる問題です。怨念があるなら、選挙に行くとか、何か社会的なメッセージを送るとか、そういった行為(変化)の原動力にすべきところなのでしょう。しかし、そうはならない。

 私も、なかなかそうはできません(幸か不幸か、弁護士という仕事柄、そのような怨念を爆発させることがプラスになることは一切ないと知っているため、爆発にはなかなか至りません)。

 月並みな表現ですが、「よい社会」を作る方法を、私たちは知らないように思います。教育の場でも、習った記憶がありません。そうした術を持たない私たちがこれから迎えるのは、より厳しい変化であると思えてなりません。とはいえ、トライアンドエラーで少しずつ学んでいくしかないのでしょう。

この記事を書いた人

斉藤圭
斉藤圭弁護士・舞鶴法律事務所(山梨県甲府市)
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