交通事故の現場では現場写真を撮るなどしておくべき
事故現場の保存
警察に連絡した後にすべきこと
事故の被害に遭ったら、まずは警察に連絡しなければなりません(道路交通法72条)。そして、警察が来るまでに、できる限り事故現場を保存しておきましょう。道路の往来に危険が無いように、車を動かすことは必要です。
しかし、例えば、車のキズを消すべきではありません。できるだけ事故状況をそのままに残しておき、警察に引き渡すべきです。
写真の確保
警察も事故現場の写真は撮影してくれますが、その記録をすべて被害者が見ることができるわけではありません。このため、被害者としても、事故現場の撮影をしておくべきです。
スマートフォンなど利用すれば、高画質の写真を撮影することが可能です。事故車両の状況、事故により破片等が飛び散った状況、ブレーキ痕などの道路の損害状況など、いろいろな角度から写真を撮っておきましょう。
ただし、交通の危険になるような状態は、早急に解消しなければいけませんので、迅速に対応するべきです。
映像記録の確保
自分の車にドライブレコーダーを設置している場合には、早急に記録を確保してください。ドライブレコーダーは、記録媒体に上書きしながらデータを作成していることが通常です。早期に確保しないと、事故時の映像が消えるおそれもあるため、速やかに記録を確保しておくべきです。わからない場合には、ディーラーなどの機器の取り付け店に連絡して、対応してもらうべきです。
また、駐車場内の事故等で、監視カメラに映像が残っている場合もあります。そのような場合には、店舗に依頼するなどして、映像記録を渡してもらえないか、交渉することも検討すべきです。
写真などを確保しておくべき理由
交通事故では、事故態様などで争いになるケースがあります。過失を1割とみるか、2割とみるか、といったことで、主張が食い違うことも出てきます。
このような時には、客観的な情報で事故状況を確認していくほかありません。人間の記憶は揺らぎやすいうえ、自分の都合の良いように改変されることもあります。そして、過失の算定に警察は責任を持ってくれませんので、客観的な記録を集めるよう、被害者自身で行動する必要があります。
事故直後は大変かもしれませんが、可能な限り対応しておくことで、正確な賠償等の実現にもつながることになります。
まとめ
- 事故後、安全確保ができたら、写真などの画像データを集めておく
- ドライブレコーダー、監視カメラなど、画像データはいろいろなところにある
補足
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