目次
はじめに
記事情報について
本記事の原形は、日本時間で平成30年1月29日午後5時時点で確認された情報を基に作成されています。
流動的な状況ですので、正確な情報をお求めの方は、必ず一次情報に当たるようにしてください。
追記(平成30年4月9日分)
コインチェック社で扱われている通貨については、現時点までにすべて売却と出金が可能になっているようです(ただし、購入については、ビットコイン(BTC)以外はできません)。よって、「即時出金」をうたった典型的な詐欺事案については、今後は想定しにくい状況になったといえます。
コインチェック社につき、マネックスグループによる買収がアナウンスされています。今回のトラブルを巡り、会社の存続に関する大きな動きとなっているようです。
追記(平成30年3月13日分)
流出したNEMの補償金の支払いが、開始されたようです。Twitterの流れなどによると、平成30年3月12日(月)午後10時ころより、コインチェックの口座に日本円の反映があるようです。
また、平成30年3月13日時点では、他のアルトコインの一部についても、売却や出金が可能になっているようです(現状は、購入はできないようです)。
追記(平成30年3月12日分)
サービス再開に言及するコインチェック社の会見を受けて、新たに記事を作成しました。
追記(平成30年3月9日分)
コインチェック社が会見を行い、今後の補償に関するアナウンスを行いました。
NEMの補償を来週以降(営業日で考えると3月12日(月)以降)に行うとのことです。また、現在取引や出金のできない仮想通貨についても、来週以降にサービスの再開を目指しているとのことです。
この注意喚起の記事も、近い時期に不要なものとなる可能性があります。それは、望ましいことと考えます。
追記(平成30年2月14日分)
アナウンスがあったとおり、平成30年2月13日より、日本円の出金が再開されたとのことです。
ただし、仮想通貨の出金のメドは立っていません。また、流出したとされるNEMの具体的な補償時期についても不明です。
よって、現状では、「仮想通貨の即時出金」や「NEMの即時補償」をうたう内容は、詐欺の疑いが強いということになります。
追記(平成30年2月9日分)
コインチェック社のプレスより、日本時間の平成30年2月13日より、日本円の出金対応を再開するとのアナウンスがありました。
ただし、厳密な再開時間や出金方法の指定などについて、詳細は不明です。
追記(平成30年2月7日分)
平成30年2月7日付の消費者庁のtwitterにて、本件トラブルに便乗した詐欺事件についての注意喚起が行われています。
本記事と同趣旨の内容です。ご注意ください。
追記(平成30年2月3日分)
平成30年2月3日付のコインチェック社のプレス発表によると、出金対応を再開する時期は未定とされています。
コインチェックからの出金は現状不可能である
現在の状況
平成30年1月26日に、仮想通貨の取引所を運営するコインチェックの預かり資産のうち、仮想通貨であるNEMの流出があったとのことです。
この事件に対応するため、同社は、平成30年1月28日時点で、日本円を含めた全ての通貨の出金を停止しています。
今後の見通し
コインチェックは、流出したNEMにつき、被害者に日本円による補償を行う方針を明らかにしています。
ただし、補償の時期は明らかにされていません。また、コインチェックのサービス再開時期も不明です。
「即時出金可能」をうたう詐欺の手口にご注意ください
「即時出金可能」は、現状すべて詐欺の手口と考えるべき
出金ができないコインチェックの預かり資産につき、この出金が即時可能であるかのように装う詐欺事件が、今後頻発することが予想されます(被害の有無はわかりませんが、既に詐欺的な事案は確認されているようです)。
しかし、現状では、出金が可能になる時期は未定です。またそのような状況となれば、必ず公式サイトからアナウンスがなされるはずです。
公式のアナウンスがない現状では、上記のとおり、出金は不可能です。出金が不可能である以上、「出金ができます」とうたってお金を請求するような話は、すべて詐欺ということになります。
必ず一次情報を確認すること
本件のような大きな被害事件となり、コインチェックの業務がすぐに元通りになることは、考えにくいものです。専門的なことはわかりませんが、出金が可能になるまでには、システムの再点検やセキュリティの確立が必要なはずです。そうであるならば、出金が可能になるまでには、それなりの時間が必要でしょう。
しかし、すぐに預け金を法定通貨などにして出金したい需要は、当分は高いままでしょう。よって、今後も、そのような需要に付け込んだ流言飛語が飛び交うことが予想されます。
混乱した状態に付け込まれ、詐欺被害に巻き込まれたら、まさに「泣きっ面に蜂」です。何か有益な情報が拡散している場合には、必ず一次情報を確認してから動くことが重要です。