判例紹介・自転車と歩行者の歩道での交通事故で、被害者の両眼失明等の訴えにつき、事故との因果関係を否定したもの(千葉地裁H28.8.30判決(H27(ワ)335号))

裁判例紹介

交通事故により両眼失明の損害を負ったと訴訟上請求したものの、後遺障害には該当しないと認定された裁判例につき、紹介しています。医師の診断書や既往症による影響が重視された判断といえます。

判例紹介・検索事業者にプライバシーに関する検索結果の削除請求が認められるための要件を示したもの(最判第三小法廷H29.1.31決定(H28(許)45号))

裁判例紹介

自分の名前などを検索エンジンに入力すると、過去の犯罪歴などのプライバシー情報に関するURLが表示されていた人がこの削除請求を検索事業者に求めた事案で、結論としてこれを認めなかった最高裁決定(H29.1.31)について紹介しています。

判例紹介・交通事故後、労災で10級で認定をされながら、右肩の可動域制限が否定され、訴訟では14級9号の後遺障害とされた事案(東京地裁立川支部H28.9.29判決(H26(ワ)1879号)

裁判例紹介

交通事故被害につき、労災で10級9号の後遺障害認定を受けたものの、訴訟では肩関節の可動域制限が認められず、14級9号に該当すると認定された裁判例(東京地裁立川支部H28.9.29判決)につき、紹介しています。

判例紹介・交通事故の受傷2月後ころから症状悪化の追突事故事案につき、後遺障害の該当を否定した事案(京都地裁H28.8.30判決(H26(ワ)2685号))

裁判例紹介

交通事故につき、後遺障害の事前認定は非該当で、訴訟にて後遺障害12級該当を前提に賠償請求した事案にて、4年前のヘルニア手術や事故後の症状変化の経緯から後遺障害の該当を否定した裁判例(京都地裁H28.8.30判決)につき、紹介しています。

判例紹介・相続に関連して、遺骨の取得者につき民法897条の類推適用にて親族関係のない者と決めた審判(大阪家裁H28.1.22審判、平成27年(家)758号)

裁判例紹介

相続関連事件で、遺骨の取得者が争いになった事例で、祭祀財産の帰属に関する民法897条を類推適用し、結論として被相続人と密接な関わりのあった、親族関係のない者に遺骨の取得を認めた審判(大阪家裁H28.1.22審判)について紹介しています。

判例紹介・14級9号の等級認定を得たうえの提訴で、後遺障害の残存自体が否定されたもの(広島高裁岡山支部H27.3.12判決、H26(ネ)242号)

裁判例紹介

交通事故の被害につき、14級9号の等級認定を得たうえで、訴訟にて12級13号該当を前提に賠償請求した事案にて、診断書の記載内容などを根拠に後遺障害の該当自体を否定した裁判例(広島高裁岡山支部H27.3.12判決)を紹介しています。

判例紹介・相続に関し、預貯金債権につき、遺産分割の対象となるとした判断について(最高裁H28.12.19決定、平成27年(許)11号)

裁判例紹介

相続事件で、預貯金債権等が遺産分割の対象となると判断した最高裁の初めての決定(最判H28.12.19決定)について紹介しています。相続人の同意の有無に関わらず遺産分割の内容を決定する際に柔軟に預貯金が使用できることになり、遺産分割に関わる実務には大きな影響が出ることが想定されます。